店主の自己紹介を。

店主の自己紹介を。

はじめまして、店主の小菅です。

あわじ商店にお越しくださいましてありがとうございます。
まずは自己紹介をさせてください。

出身地は埼玉県さいたま市で、大学卒業後は東京都大田区、杉並区、狛江市、江東区、石川県羽咋郡志賀町など色々な場所に住みました。

現在は兵庫県南あわじ市にある築99年の古民家に住んでいます。つい先日、南あわじ市の観光ガイドに認定されました。


 

日常の趣味としては、読書に没頭することが好きで、特に中島らも氏は永遠のバイブルです。その影響か何なのか、大衆酒場が好きすぎて、居酒屋は一種のタイムマシンだとすら思っています。

居酒屋好きが高じて、料理も好きです。
毎日の晩酌のお供はなかなかのクオリティだと自負しています。
また、昭和のウルトラシリーズも大好きで、古き良き時代の特撮作品を楽しんでいます。好きすぎて
こんな商品まで開発してしまいました。

 

今までのこと

 

29歳の頃、自治体向け人材サービス営業に転職し、自治体との仕事に魅力を感じるようになりました。その大きな理由は、自治体の人々が商売っ気が薄く、人情味が豊かな傾向があったからです。加えて自治体独特の商習慣に関するノウハウを身につけることができ、これは自身のキャリアに大きな影響を与えました。

約3年半の勤務において管理職となる経験も経て、2017年に自治体向けプロモーション企画営業に転身。地方出張で市の職員さんや地域の事業者の方々との交流が増え、ますます仕事にやりがいを感じるようになりました。旅行好きの私にとっては、地方の魅力を発見し、地元の人々との交流を楽しむことができる絶好の機会でした。この経験は、地域との結びつきを深め、さらに仕事に情熱を注ぐきっかけとなりました。

その後も、さまざまな地域での仕事を通じて、地域の魅力や可能性に触れることができ、特に能登や南あわじ市には深い思い入れを抱くようになりました。これらの経験を元に、独立して合同会社ばとんを設立。引き続き地方自治体からの委託事業を手掛けながら、地域に根ざした活動に注力してきました。

現在は、南あわじ市に築99年の古民家を購入し、地域との結びつきをさらに深めています。父の看取りを経て、実家を片付けるという経験もありましたが、それを機に地域とのつながりの大切さを改めて感じています。今後も、地域社会に貢献し、地域の魅力を発信していくことが私の使命だと考えています。

独立して合同会社ばとんを設立

 

2020年4月にスタートした「合同会社ばとん」は、地方の魅力を最大限に引き出すPRやブランディングに力を注いできました。その土地特有の名産や文化、観光資源を活かした企画を提案し、実現させることで、地域の魅力を広く伝えることを目指しています。

 

 

2017年からの勤務先において同様の事業を手掛けていたこともあり、その経験を生かして独立しました。日本各地の素敵な「もの」「こと」「ひと」の魅力を、多くの人に届けて、心豊かな社会を築きたいという思いから、「合同会社ばとん」が生まれました。

ばとんの「ば」は場所の「ば」、「と」は問屋の「と」、「ん」は気付きの「ん?」をそれぞれ意味しています。日本各地にある素晴らしい場所、そこで作られたさまざまなものを通じ、日常でちょっとした気付きを得ていただけたら、毎日がほんの少し豊かになるのではないか──そんな風に考えて、この名前をつけています。

これまでの業務としては、主に地方自治体や地域の事業者のPR事業を展開してきました。地域の「場所」「文化」「風俗」「歴史」などを映像やサウンド、パンフレットなど様々な手法で魅力的に発信。PRコンテンツやツールの制作には、制作会社やデザイナー、エンジニアなどの専門家を活用し、地域の魅力を最大限に引き出すことを心がけています。


【制作例】

石川県珠洲市「奥能登塩田村」VR映像制作

 

徳島県阿波市「JA夢市場」プロモーションビデオ



また、各地の地場産品を製造する事業者の販路拡大も推進。食品分野では首都圏の飲食店との連携から始め、工芸品や加工品の販路拡大支援やPRツールの制作も提案します。地域の魅力ある商品をより多くの人々に届けるため、販路拡大に向けた支援を展開しています。


【事例】石川県羽咋市 都市圏へのイベント出展販売代理業務



淡路島産ジビエ肉の都内人気キッチンカー「栗原商店」へのマッチング

 

南あわじ市の魅力

 

最初のきっかけは、2018年度の南あわじ市「三力(みりょく)発信事業」でした。当時勤めていた会社の担当者として事業に参加した私は、2019年1月に初めて本格的に淡路島を訪れ、市の担当者と協議を重ね、「事業部フルメンバーでのクリエイティブ制作を軸としたトータルコンサルティング」をご提案。その結果、「PR映像」「パンフレットファイル」「女子旅マップ」「オリジナルフォトブック」「流通コンサルティング」「手延べそうめんレシピ開発」「淡路廃帝といわれる淳仁天皇に関する歴史レポート」など様々な成果物を納品いたしました。

制作の過程で南あわじ市のいろんな場所を訪れて、その素敵さにすっかり魅了されました。特に、海の近くで育ったことのない私にとって、南あわじ市の灘地域から見える太平洋の景色は物凄く感動的でした。そんな海から水揚げされる魚介類も本当においしそうで、特にうず潮に揉まれた鯛の刺身は初めて食べた時の感動が忘れられません。

同時に、そんな場所で生まれ育った人々の大らかさや度量の大きさにも感動しました。ともすれば頓珍漢なことばかり言い出す私を邪険にすることなく受け入れてくださり、ざっくばらんに酒席を共にしていただけたことは本当に嬉しいことでした。

そんなふうに南あわじでの時間を過ごすうちに、自分の中に「南あわじで能動的に何かを生み出したい」という思いが湧いてくるようになりました。これまでのような受託事業ではなく、自分なりの考えを形にして南あわじから都市圏へ訴求していきたい…と強く感じるようになったのです。

その結果、生み出されたのが「島の猪 旨辛アヒージョ」と「あわじ瓦めし」です。それぞれの開発の経緯はまた改めてお話できればと思いますが、いずれにしても自分のアイデアを形にできたことはとても嬉しく、また併せてより多くの方にこれらのアイテムを知っていただきたいと考えています。

 

そしてこれから。

 

かなり唐突な宣言ですが、私は50年後、100年後も、日本が続くことを信じて生きています。日本という国は、政府だけでなく、歴史や文化、そして皇室などの要素から成り立っています。日本の歴史は長く、皇室が支える連続性がその礎です。

私は、そんな歴史的な視点から未来を考えるよう努めています。近代資本主義やポスト資本主義などの経済体制論議も大切ですが、日本ならではの価値観や特徴にも注目したいと考えます。そうした日本の強みを生かして、未来への希望を持ち続けたいと思います。

そんな観点から将来の日本を想像すると、とても楽しみです。日本的な価値観に立脚した新たな立ち位置で世界において重要な役割を果たす姿を想像するとワクワクします。そんな未来を願ってやみませんし、きっと実現可能なことだと信じています。

それには、今を生きる私たちの役割も大きいと思います。歴史や文化を尊重しながら、未来に向けて前進し、新しい価値を生み出すことが求められています。私たちの行動が未来の日本を形作る一部となることを、心から願っています。